INTERVIEW

日本のECサイトが当たり前にウェブインバウンド需要に応えられるようにしたい
Suzuki
取締役 WorldShopping事業統括

入社のきっかけについて教えてください

仲里さん(ジグザグ代表取締役)からの熱烈なオファーがきっかけです。15年来の付き合いになりますが、出会いはオプト在籍時で、当時はともに営業部長としてそれぞれの部署を見ていました。私は金融関連のセクション、仲里さんは新規ビジネス開発の部署で。オプトは事業規模を拡大していましたので、新たな顧客開拓に向けて、仲里さんの部署で開発した新しい広告商品を全社をあげて販売するミッションがあり、連携して営業に出向いたり、マネジメントの会議で顔を合わせたりといったことで仲里さんの人となりを知ることになります。

その後、ジグザグ入社までどんなビジネスに携われたのでしょうか

元々は、新卒で「商社」へ入社しました。その後インターネットビジネスに可能性を感じて、30名程度のベンチャーだった「オプト」に入社しました。オプトでは、先程お話したように営業部長・本部長・役員を歴任したのちに、子会社の代表を務めて経営の指揮をとりました。それから、ネットの企画・制作業務を請け負うスタートアップ企業「モードツー」へ転職し、IPOを目指して、企業及び事業の成長戦略を構築しました。2年ほど経営に携わったところで、これから5Gを追い風に爆発的に伸びるといわれていた動画ビジネスを主軸にした「Candee」から声をかけていただき、役員として参画することになりました。エンターテインメント×動画の事業は、伸びしろがあると同時に、元々興味がある分野でした。入社して、動画・Liveを使って企業のマーケティングを支援する部署のマネジメントを担います。日本でいち早くライブコマースにも取り組み、撮影・配信・販売までを引き受ける体制を作りました。ここでは、有名なYouTuberの方を起用して自社のD2Cブランドの立ち上げも行いました。今も人気ブランドとして海外からも引き合いがあります。この時、ライブコマースの本場、中国市場についてリサーチしていて、その規模やスピード感にも圧倒されました。これからは日本も海外のマーケットで戦わなければ、生き残れないと強く感じました。

そして、仲里さんからジグザグへのオファーがありました。入社を決意した理由は何だったのでしょうか

端的にいうと、「成長の予感」がしたからです。ウェブインバウンド* の収益化はまだまだ拡大の余地があると思いました。日本のECサイトには2~8%の海外アクセスがあることがわかっていますが、現状多くのサイトで海外決済や配送に対応ができていません。海外ユーザーは日本のECサイトに欲しいものがあるけれど、買うことが出来ずにいるんです。この不満足をサービスで解決したのがジグザグの「WorldShopping BIZ」です。海外のお客様が自国で楽しむネットショッピングと変わらないUI・UXで、日本のECサイト上で買い物することができる。具体的には、サイトの多言語ナビゲーション、海外決済、海外配送、カスタマーサポートまで内包するサービスです。しかしこれをまだ知らない企業が多い。日本には約270万のネットショップがある** といわれる中で、当社のWorldShoppingをご活用いただいているのは延べ800ショップです。私が入社を決意したのは、自分の得意分野であるセールスやマーケティングで貢献できることがあると思ったからです。より多くのショップにWorldShopping BIZについて知っていただき、いち早く海外需要に応えて売上を伸ばしていってほしいと思っています。

* 海外から日本のECサイトにアクセスするユーザー
** ECCLab 【2019年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数

入社されてからジグザグはどのように変化しましたか?また鈴木さんが従事されている業務内容について教えてください

仲里さんがジグザグを起業されてから直近まで、一人で営業・マーケティング・開発・ロジスティクス・総務などすべてを担っていました。これらを組織化し、それぞれの部門の指揮を執る役員を置いたのはここ1~2年のことです。そして2020年1月、営業・マーケティングの管掌役員として私も迎え入れていただきました。

最初にやったのは営業スキームを見直し、再構築することです。それから事業計画の策定・実行を行っています。コロナの影響で外部とのミーティングはオンラインがほとんどですが、実店舗の営業時間短縮などを余儀なくされるショップからかなり引き合いがあり、導入企業は増え続けています。 このコロナ禍で、事業の存続の危機に直面しているところも少なくありません。こんな時だからこそ、WorldShoppingで越境ECにチャレンジしてほしいのです。その前に越境ECについての誤解を解かないといけないと思っています。海外向けサイトをスクラッチで開発したり、海外モールに出店したりするしか道がないと考えておられる方が多いのですが、それがすべてではありません。WorldShopping BIZは、国内の自社ECサイトに専用タグを一行設置するだけで、UIはそのままに海外ユーザーだけに表示される多言語ショッピングカートや海外決済、海外配送、多言語カスタマーサポートまで実装できるのです。しかも安価に取り組める。それは我々が海外ユーザー向けの購入代行サービスという側面を持ち合わせているからです。この購入代行サービス部分のロジスティクス、カスタマーサポートなどのオペレーション部分がジグザグの大きな強みの要素です。ここまで全てジグザグが対応していますが、海外の購入者から手数料を頂戴しているので、日本のEC事業者からは初期費用3万円と月額利用料5000円のシステム利用料しかいただいていません。コストを抑えながら海外の顧客開拓ができる画期的なサービスです。これまでリアルのインバウンド頼みだった販売店には、早急に取り組んでもらって、ウェブインバウンド対応を大きな武器にしてほしいと思います。

ジグザグは2020年7月に創業5周年を迎えました。新しい「企業理念」と「サービスコンセプト」を開発し、発表しました。その経緯を教えてください

入社してほどなくして、役員合宿があり「これからのジグザグについて」話しあいを行いました。海外マーケットを視野に入れたWorldShopping BIZは、今はJapan to Globalのサービスですが、今後はGlobal to Globalを目指していきます。この事業計画を早期に実現するためにも、社内外に事業の方向性を打ち出して、知らしめていかないといけない。そのために、具体的な事業目標の落とし込みを行い、「企業理念」と「サービスコンセプト」のリニューアルを図ったのです。

仲里さんとボードメンバー中心にアイデアを出し合い、企業理念は『世界中のワクワクを当たり前に』としました。ユーザーの立場になってみると、買い物という行為は“ワクワク”というポジティブな感情が伴いますし、そうあるべきだと思っています。その世界観を当たり前に実現するために『世界中の欲しいに応える。世界中に想いも届ける。』を具体的な手段(サービスコンセプト)として言語化しました。 ECだと実際には商品を手に取ることはできないけれども、写真や動画で豊かにコミュニケーションがとれるようになっています。嗜好に合わせたレコメンド技術の精度もあがっています。“ワクワク”の感情とテクノロジーが掛け合わさった温かみのあるサービスを届けたいという想いが根底に流れています。

最後に入社を検討されている皆様へメッセージをお願いします

サービスを進化させていく過程で、これらのミッションやコンセプトに共感していただき、一緒に発展させていく仲間集めも私の重要な仕事です。ルールに縛られるのではなく、ジグザグの社名由来(→詳しくはこちら)のように、個性あるジグザグな自立人材をそのまま繋げ、各々の能力を発揮し活躍できる場にしていきたいと思っています。ご興味ある方は、ぜひジグザグの門を叩いてください!

Profile

ニックネームサトルさん
部署・役職取締役 WorldShopping事業統括
略歴2002年株式会社オプトに入社し、営業・メディアバイイング・SEMなど、Webマーケティングに関わる部署のマネージメントを担う。2011年以降は新規事業の執行役員として、Webサービス開発に従事。2017年より株式会社Candeeに入社、上席執行役員としてライブコマース及びD2Cブランド事業領域を担当。2020年1月1日 株式会社ジグザグ入社
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